人見知りの娘が幼稚園へ
私の娘は4歳の時に2年保育の年少で入園したのですが、小さい頃から人見知りな性格と場所見知りもありましたし、私から離れない子だったので幼稚園への入園は、私にとって不安な出来事でもありました。
そういた不安から幼稚園入園前の1年間、地域でやっている同じ年の子が集まるプレ幼稚園のようなところに週2回午前中だけ通わせていて、そこで私から離れる時間を作っていました。
そこで知っている子が10人同じ幼稚園に進むので、プレの時もしばらくは大変でしたが、成長して4歳半になっているからもう大丈夫だろうと思っていました。
しかし実際には大丈夫ではなかったのです。
嫌がって泣き止まない娘、担任の先生への不信感
娘は入園式にはうきうきと参加をしていて、笑顔でお友達と写真に写っていました。
そういった姿を見て大丈夫だろう、成長したねという風に夫と二人で話していました。
しかし次の日から私と離れて幼稚園が始まると、幼稚園に到着するなり、かなり大きな声で号泣をするのです。
担任の先生は担任を任されるのが初めてという人で、泣いている娘の横に寄り添っていると「泣いてもどうしようもないしなぁ。朝にやる準備をしてきて」と冷たかったです。
そういったところから、幼稚園に対する不信感も出てきて、毎朝泣いている娘をなかなか預けてささっと帰れませんでした。
こっそりと様子を見ているところを娘に見つかり混乱させてしまったり、完全に悪循環に陥り、数ヶ月そういった状態が続きました。
思い切って幼稚園側に相談したことで回復した信頼関係
娘のクラスで娘ぐらいに泣いている子は一人だけでした。
周りからの目も気になっていましたし、泣き声もうるさいので申し訳ないなと思っていました。
数ヶ月が経ち、担任の先生はだんだんとますます冷たくなっていき、娘に対して「そんなに嫌なら帰る?」など言うようになってしまったのです。
優しい声掛けをしてくれたことはなかったのに、厳しくなりショックでした。
娘は繊細なのでそういったところで、ますます幼稚園に通いたがらなくなりました。
そこで相談窓口とされている副園長先生に相談をして、担任の先生のやり方に対する私の考えなどを伝えました。
娘は繊細なのでもう少し優しく受け止めてほしいという風にお願いをすると、そこからしっかり話をしますと言ってもらい、翌日から担任の先生も娘が泣くことに対して怒らなくなりました。
そして幼稚園側からのお願いとしては、そういった子どもの場合は母親はささっと帰るという方が良いということでした。
相談をして幼稚園側が信頼できるようになったので、翌日から早速ささっと帰るようになりました。
心配でも送迎した後はさっと帰る
幼稚園で泣いて母親と離れたがらない娘に対して、送迎をした後にささっと帰るという対応をしていくようにしました。
「また迎えに来るからね。」とだけ言って帰り、後ろを決して振り返らないようにしました。
最初の頃は娘は「ママ、ママ~」と私を呼んで叫んでいましたが、少しづつ私のことを考えている時間が短くなり切り替えがうまくなったようです。
私が帰ってしばらくして泣き止んだ後からは、しっかりと活動に参加できているようで、友達もできてきていました。
離れる、私が帰ってしまう、引き止めたいという思いが強いのだと感じ、ささっと帰るようにしたところ、徐々に泣かなくなり、泣きそうになっていても
我慢をして教室に入るようになりました。
そして2学期からは特に嫌がることもなく、毎日すんなりと通えるようになりました。
頑張って幼稚園に通っている娘のために工夫したこと
幼稚園で気を張って頑張っている娘のために、しつけなどを厳しくしすぎるのではなく、ある程度娘のしたいようにさせて甘やかす時間も作りました。
幼稚園の話もすごく聞きたかったのですが、娘から話すまで待つということを心掛けて、あれこれと詮索をしないようにしました。
そして休みの日にはリフレッシュできるように、父親にも協力をしてもらって一緒に遊んで、発散できるような過ごし方をしていきました。
そうすることによって、娘の気持ちも変わっていったように思います。
幼稚園に通うのを嫌がる子、なかなかなじめない子というのは、決して稀ではなくクラスに数人はいると思います。
しかしいざ自分の子になると、私は特に第一子であることもあり、不安でしたし、何とか泣き止ませる方法はないかという風に力んでしまいました。
結果としては時が解決してくれるという風に、母親の方はある程度落ち着くということが大事だと思いました。
私はある時「もう2年間ずっと泣いていても良いかな。そしたら泣いている最長記録になるかな」という風に思えるようになりました。
そう思えるようになったタイミングでちょうど娘の泣きも治まり、こちら側の心構えというのも大事だなという風に思う経験をしました。
にこにこ通えている娘を見られるようになったことで、私もほっとしましたし、親として試練の時期だったと思います。
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