阪神優勝の原動力とは?個人の視点から解説
私はリアルタイムで阪神タイガースの感動的な優勝を3回見ることができました。1985年、2003年、2005年です。
それぞれの年の優勝の原動力となった出来事を詳しく述べていきます。
1.打って打って打ちまくった最高の1985年
この年を振り返ってみると、バース選手、掛布選手、岡田選手のクリーンアップトリオを中心として破壊力ある打線が魅力的でした。
それゆえにファンも見ていてとても楽しかったし、例え序盤に大量リードをされていても、決して失望することなく逆転できるのではないかという大きな希望を持つことができました。
特に事の発端となった出来事は4月中旬の甲子園での巨人3連戦です。
阪神の選手が打ったボテボテの内野フライを巨人の河埜選手が落球し、この大きなエラーが阪神の打線を勢いづける結果となりました。
そして忘れてはならないのはこの3連戦の甲子園でのクリーンアップの3連発です。
7回裏で3-1で2アウトでランナー2人が塁上にいて巨人がリードしていました。巨人の投手は槇原投手でした。
そこでバース選手が逆転の3ランを放ちました。
阪神ファンはとても盛り上がっていました。
逆転されてすっかり気落ちしていて気持ちの整理がつかないまま、次の打者の掛布選手にもホームランを打たれ、気落ちすら通り越してすっかり放心状態となったところで岡田選手にもとどめの3連発目を打たれました。
優勝したこの年を振り返ってみるとこダイナマイト打線の恩恵にあずかるところが多かったですが、この4月中旬の巨人との3連戦が阪神の打線に火をつけるきっかけとなったかもしれません。
それに呼応するかのように甲子園球場のファンの熱気がヒートアップしました。
バース選手、掛布選手、岡田選手のクリーンアップトリオばかりに注目がいきますが、その他に忘れてはならないのはトップバッターを務めた真弓選手の存在です。
トップバッターでありながらホームランを34本も打っているです。
トップバッターの特徴は足が速くて内野安打が多いイメージがあるが、真弓選手に関しては他球団にはない特殊なタイプのトップバッターだったといえます。
クリーンアップだけでなく、トップバッターでもこのような強打者がいると相手投手は本当に気が抜けません。
とにかく1985年の阪神に関しては打って打ちまくって、本当にファンにとってはこの上ない楽しい年だったことでしょう。
2.赤星、金本が大活躍!毎日が楽しかった2003年
2002年に星野監督が就任し、大改革をもたらして開幕7連勝を飾ってあわや優勝かという期待感もありましたが、途中で失速して4位に終わりました。
しかしBクラスの4位といえども今岡選手の覚醒をはじめ、翌年への大きな期待感や希望もありました。
そして2002年のオフにはトレードや補強などの大改革をもたらして見事18年ぶりに優勝を果たすことができました。
この年の優勝の原動力は、金本選手、下柳投手や伊良部投手、野口捕手の加入などといろいろな要素があるが、特に注目すべきことは金本選手の加入がとても大きかったです。
怪我をせずにずっと試合に出続けている姿はチーム全体の大きな手本となりました。
そして赤星選手と金本選手のコンビが打線の爆発を呼び起こしました。
とにかく赤星選手が出塁すると必ず盗塁されるというイメージを相手投手に植え付けていました。
赤星選手の働きを無駄にしないためにも金本選手が見事つなぎの役目を果たしました。
とにかく赤星選手が塁に出ると2塁打同然みたいなものでした。
それゆえに相手投手は赤星選手を塁に出さないようにと多大な神経をすり減らしました。
そして他の方向に目を向けてみると、リリーフ投手において変則左腕のウイリアムスの加入も大きかったです。
サイドスローの変則タイプで相手打者も戸惑ってなかなか打てませんでした。
あと、野口捕手の加入も大きかったです。
適材適所で野口捕手を起用することで正捕手の矢野選手を適度に休ませることができて、矢野選手の疲労を最小限に抑えることができました。
そしてこの年は6月ごろから独走態勢に入ってこのままゴールインをして、ファンも大きな安心感を抱いて毎日を楽しく過ごすことができました。
3.見事なリリーフ陣の活躍に期待が高まった2005年
久しぶりの優勝の感動から2年後に再び感動を味わうことができました。
この年の原動力はなんといってもJFKという鉄壁なリリーフ陣の働きです。
7回になると藤川投手が次から次へと三振を奪い、相手チームの攻撃の勢いを消しました。
そして速球タイプの藤川投手からタイプが異なる変則タイプのウイリアムスのスイッチも相手チームの打者も戸惑いました。
そして9回には久保田投手が見事最後を締めくくりました。
この3人のリリーフ陣の働きは見事でしたが、特に藤川投手の貢献度は非常に大きいです。
前年の2004年の後半戦からリリーフとして起用されて翌年への大きな期待を抱かせる兆しを感じ取ることができました。
また、下柳投手も円熟したピッチングを披露して抜群の働きをみせました。
また、今岡選手が打点王のタイトルを獲得しました。
以上、1985年、2003年、2005年とリアルタイムにおいて3度の阪神の優勝を見届けることができました。
それぞれの年において、その年独特の優勝の原動力となった大きな出来事も懐かしい思い出です。
2005年以来、優勝から遠ざかっていますが今年こそ金本監督の大改革が功を奏して優勝してほしいものです。
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