何故わざわざ手のかかるオイルライターを選ぶのか
今時はライターなんて100円ショップで3本100円程度の値段で売ってるし、タバコのオマケに付いてくる事もあるのに何故わざわざZippoのオイルライター?
そんな疑問もあって当然でしょう。
喫煙者でもその多くは使い捨てのガスライターを使っていますし、Zippoに限らずオイルライターは定期的にオイルを補充したり芯やフリントの交換などのメンテナンスがあります。
その様なメンテナンスがあるのに何故オイルライターを使うか?
そういう問いに筆者は「メンテナンスの手間を入れてもガスライターよりも良い」とはっきり答えます。
何故ならば一般的なガスライターで使われているブタンガスは気温の影響を受けやすいし、ターボライターでもない限り風に晒された時にすぐに消えてしまいます。
ガスライターには火力調整機能が付いているものが大半でオイルライターは芯の調整でしか火力の調整が出来ないという部分ではガスライターの方が優れている様に見えます。
しかし、大量生産品であるが故に一定の確率で不良品に当たる事もしばしばあり、喫煙者に限らず、仏壇の蝋燭などに着火する際にライターを使った経験がある方なら不良品に当たった事もあるかと思います。
現在市販されているガスライターはオイルライターと同じフリントを使うロータリー式か圧電素子を利用した電子式かに二分されている他、子供がいたずらして火災事故を起こさない為に様々な形のチャイルドレジスタンス機能が取り付けられてしまっている為に老人にも使いにくいものになってしまいました。
それに対して、オイルライターは風にも強い他、気温が低い環境でオイルの揮発が弱くなっても金属の本体は熱伝導率が高いので手で握れば点火するのは容易です。
また、子供がいたずらで使うのを防ぐ為の装置は付いていないもののガスライターと違い蓋を開けてからでないと点火出来ず、閉めれば消火する事が出来るという構造がいたずらを防ぎ老人でも使いやすいと言えるでしょう。
Zippoのライターの優れている部分
オイルライターも昨今は100円ショップで目にする様になりましたが、やはりZippoのライターは良いものです。
元々、米軍の兵士が戦場で使う事を考慮して作られていたと言われている様にヒンジが100円ショップのオイルライターとは比べられない程に強固に出来ていて100円ショップのオイルライターなら壊れてしまう様な負荷にも耐えます。
またメーカーが永久保証を謳っているだけあってフリントや芯といった消耗品以外で何かトラブルがある事は筆者が今まで使ってきたものでは一切ありませんでした。
またそれだけ頑丈な作りをしているからなのか、アメリカではZippoのオイルライターをポケットに入れていたからオイルライターが銃弾を受け止めて助かったという話がいくつもあると言われています。
そういった機能面では優れた製品と言えると思います。
筆者の様な喫煙者にしかわからない話になりますが、一般的な使い捨てのガスライターはオマケで付いてきたり値段が安い事もあったりするので無くした時にショックを受ける事がほとんどありません。
そういう理由で思考のどこかでは「無くしても別にいい」というものがあるのか無くしやすいです。
恐らく筆者もかなりの数の使い捨てのガスライターを紛失しているでしょう。
一方、Zippoのオイルライターならそれなりにブランド力もあるし、値段もそこそこなので先に「無くさない様にしよう」という思考が働き、それがあるか否かを気にする様になるためなかなか紛失する事もありません。
さらに、そのずっしりとした重量や蓋を開けて着火する一連の動作に手が馴染むとなかなか使い捨てのガスライターには戻れません。
これからもずっとZippoを愛用していきたい
前述した幾つかの特徴の他、ガスライターには無いオイルライターの匂いがタバコを吸った時にするのが良いというオイルライター愛好家の共通認識や蓋の開け閉めで自分なりのスタイルを確立するとまた違った楽しみが見付かります。
ガスライターでは安全性の理由から使用されているブタンガスが元々無臭なので玉ねぎの様な臭いがついているし、格好つけたやり方でタバコに点火出来ると、たとえ自己満足でもそれがまた、一つの楽しみになります。
だから筆者もZippoのオイルライターを何年も愛用していますし、これからも愛用し続けるでしょう。
Zippoだから高額というわけではない!初心者の為のZippoの選び方
Zippoというとブランドイメージで高いものを想像しがちですが、実は正規品の中には千円台からのラインナップも存在しています。
無地の真鍮製の物が中心にはなりますが、家電量販店にあるショーケースを見れば必ず3つは税込価格でも二千円でお釣が来る様な物が並んでいます。
先ずはそういう低価格のものを一つ持ってみてフリントや芯の交換、蓋の開閉での格好のつけかた等を練習するのが良いと思います。
そしてこの記事が新しくZippoを持とうと考えている方々の参考になって新たな同好の志が増える事があればより良いと筆者は考えています。
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