渋谷の街の暗闇のオアシス「名曲喫茶ライオン」

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渋谷の喧騒にまぎれて存在るする「名曲喫茶ライオン」

それは渋谷の喧騒から少し離れたホテル街に存在します。

渋谷といえば、人混み・109・キャッチ・・・というイメージを持っている方も多いと思います。

渋谷駅前のスクランブル交差点も、人がいっぱいで行くだけでなんだか疲れてしまいますよね。

そんな渋谷の喧騒の中にもまるで時が止まってしまったかの様な場所がある事をご存じでしょうか。

渋谷の道玄坂から怪しげなホテル街に入って、奥に進むと更に怪しげな建物がひっそりと佇んでいます。

それは、「名曲喫茶ライオン」という歴史のある喫茶店です。

名曲喫茶とは?おしゃべり厳禁の静かな雰囲気がいい!

クラシックを専用のスピーカーから大音量で聴く事が出来る喫茶店の事をいいます。

店にもよると思いますが、基本的にはおしゃべり厳禁な場所が多いので、一人で行く方が多いと思います。

流しているクラシック音楽をリクエスト出来るお店もあります。

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昔は結構存在していたみたいですが、今はめっぽう数が減ってしまった様です。

名曲喫茶は地方には少ないイメージですが、東京にはまだ比較的他の地方よりは多く存在しています。

入りにくいけど、勇気を出して扉を開けてみましょう。

お店の外観からして、初めて行く場合はすごく入りにくいです。

外からは、店内の様子がまったく見えません。

前情報がなければ絶対に入らない場所だと思います。(笑)

少しだけ漏れて聴こえてくるクラシックの音楽が、更に怪しさを引き立てます。

しかし、入ってしまえばこっちのものなので、勇気を出して入ってみましょう。

オススメの席は2階です。

中に入ると、更に怪しいです。うす暗い店内。

昭和元年創業という事で、店内はまさに昭和レトロ。昭和レトロですが、ゴシック様式になっています。

店内に入ると、現実から一気にその世界観に引きずり込まれます。

ティム・バートンの映画にでも出て来そうな雰囲気です。

お客さんも息を殺してるかの如く、ぽつ・・・ぽつ・・・とひっそり座っています。

初めて行った場合は、その世界観に戸惑うと思いますが、勇気を出してそのまま店の奥まで進みましょう。

お店の奥まで進むと、2階につながる階段がひっそり現れるので、階段をのぼって2階の席に向かいましょう。

2階に上がっていくと、目の前に大きなスピーカーが現れます。

こんなに大きく立派なスピーカーは他の場所では見た事がないので圧倒されます。

そして席は、まるでレトロな電車のシートの様になっています。

私はいつもこちらのお店に行く時は、2階の窓側の席に座ります。

真ん中の席に座ってもいいですが、やっぱり隅っこが落ち着きます。

同じ考えの方が多い様で、2階の窓側の席は人気でお客さんが結構座ってる事が多いです。

2階の席に来ても、ちゃんと店員さんが注文を聞きに来てくれます。

しかし、基本的には店員さんは1階にいるので、注文は最初に店員さんが来てくれた時に1回するくらいです。

2階席は人気なので、新しいお客さんが来た場合は店員さんも2階に上がってくるので、おかわりをしたい場合はその時に声をかけるのがいいかもしれません。

おしゃべり厳禁の為、お客さんはみんなひっそりと思い思いに過ごしています。

ぼーっとするのも良いし、クラシック音楽を楽しむの良いです。

薄暗いですが、本を読んでる方もいます。

私はこちらに行く時は、本屋に寄って本を一冊買って、こちらのお店でのんびり読書をします。

普段の10倍贅沢な読書をする事が出来ます。

今、私も含めて大体の方が、スマホをいじって暇つぶしをする方が多いと思いますが、こちらのお店ではスマホはナンセンスな気がします。

自分の部屋で、ただボーっとしている時間はすごく無駄な気がしますが、こちらのお店で刻まれる時間はとても贅沢なものに感じます。

雨の日は更に雰囲気があります。

暗闇の中、昭和レトロな電車の様な赤いシートに座り、大音量のクラシックを聴きながら、時折窓辺から外の雨を見る・・・。このお店の中だけ、確実に時が昭和で止まっていますが、かすかに時が進んでいるのを感じる事が出来る。

そんな感覚に陥る事が出来るのは、この名曲喫茶ライオンだからこそだと思います。

公式サイトによると、夜の10時半まで営業しているので、夜は更に雰囲気がありそうですね。

一度行ってみると名曲喫茶の独特の雰囲気にハマるはず!

いかがでしたでしょうか?

人混みが苦手で渋谷にあまり来ないという方も、1度こちらのお店に来ると、独特な魅力に憑りつかれて、このお店の為に渋谷に来る。

という方も少なくないと思います。私がその魅力に憑りつかれてしまった一人です。

雰囲気を楽しむ場所なので、じっとしている事が苦手な方には不向きかもしれません。

ゴシック様式や、昭和レトロ、怪しい雰囲気が好きな方にはたまらない場所だと思います。

獄本野ばらさんのエッセイでも出てくるみたいなので、ゴシックファンのお客さんも多いと思います。

ちなみに店内はおしゃべりも厳禁ですが、写真撮影も出来ないのでご注意を。

お店の外観や看板もおしゃれなので、外で写真を撮ってる方はたまに見かけます。

とても特別な場所なので、いつまでも渋谷に健在していてほしいです。

珈琲一杯の値段で、本物の昭和レトロの雰囲気を体感する事が出来るので、まだ行った事のない方は是非そのドアを開いてみてはいかがでしょうか。

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